軍事作戦・任務

北朝鮮の兵士のほとんどは事実上、建設現場や農場で働く肉体労働者である。

北朝鮮の兵士の大多数はライフルを扱うよりシャベルを扱う方が慣れている。毎年春、兵士は地方に送られ、稲やトウモロコシの種を植える。
そうした作戦は少なくとも二か月はかかる。秋には、彼らは収穫に参加し、一年中、全国の建設現場に派遣される。兵士は、山の中で薬草を集めたり、全国で民需品を運んだりするなど驚くほど非軍事的な仕事にたくさん従事させられる。平均的な北朝鮮の兵士は、兵役の三分の一から半分を農業か建設作業に従事していると推定される。
非武装地帯近くに駐屯している部隊を含む、ごくわずかなエリート部隊だけがこの任務から除外されている。朝鮮人民軍の兵士は農民であり建設労働者でもある。(アンドレイ・ランコフ『民衆の北朝鮮』)

北朝鮮の元軍人で脱北者のチュ・ソンイルの以下の証言によれば、北朝鮮はベトナム戦争に極秘で軍を派遣していたようだ。

父は若いときにロシア飛行学校に留学していたので昇進が早く、私が物心がついたときには飛行連隊長だった。おまけに父は北朝鮮の極秘命令でベトナム戦争に参加した経歴があった。もちろん北朝鮮は公式的には、1人の軍人もベトナム戦争に参戦していないことになっている。しかし、韓国がベトナムに派兵するのを見た北朝鮮軍は、実戦経験で後れを取るのを恐れ、密かに少数の優秀な軍人をベトナムに送っていたのだ。(チュ・ソンイル『北朝鮮人民軍 生き地獄の兵営』)