突撃隊

北朝鮮では軍隊には入れないものは突撃隊に入る。

北朝鮮では一度軍隊に入らないことには、入党はもちろんのこと、就職さえできない。その就職も、自分の希望する職業につくのではなく、あくまでも除隊者に限って、勤め先を指定してもらえるのだ。ただし、前科者などの経歴が悪い者は、入隊することすらできない。そんな連中は大いに不満を抱いて、犯罪に走るケースが多かった。そこで、これを押さえつける方法の一環として、北朝鮮の当局では、突撃隊を創設したのだ。突撃隊で一定期間服務して除隊すれば、軍隊の除隊と同じように取り扱ってもらえる。そんな甘いことをいいふらし、当局は志願者を募った。(趙英鎬『にんじんどろぼう』)

突撃隊には数種類あり、中でも「速度戦青年突撃隊」は特別格が高いである。

高校卒業後、コネが最もあり、最も成績がいい者は大学に行く。大半は軍隊に行く。運の悪いモノが「突撃隊」に割り当てられる。数種類の突撃隊がある。
「速度戦青年突撃隊」がより誉れが高く、政治的に重要なプロジェクトに関与する。大部分は誉れが高くない「突撃隊」に配属され、これは召集兵に似ている。(アンドレ・ランコフ『民衆の北朝鮮』)
速度戦青年突撃隊の正式な隊員になると、証明書が発給される。「親愛なる金正日同志が自ら率いる速度戦青年突撃隊の隊員であることを証明する」証明書には、社労青のバッジが刷り込まれた赤い紙にそんなことが書かれていた。これを持っていると、基本的には通行証がなくても検問を通過できる。なにかのときにも、安全部など他機関の干渉を受けない特権がある。もっとも、国家的行事があり、特別警戒態勢が敷かれているときは別だが。(白栄吉『北朝鮮不良日記』)