金正日の別荘

彼が抱えていた料理長とボディガードが著した本によれば、彼は少なくとも八つの別荘を所有していた。そしてだいたいどの住居にも、映画館、バスケットボールのコート、射撃場が備わっていた。そのうちのいくつかには屋内プールのほか、ボウリングやローラースケートのできる遊技場もあった。本格的規模の競馬場、自家用の鉄道駅、ウォーターパークなども衛生写真で見ることができる。
五十メートルのプールとウォータースライドを二基備えたプライベート・ヨットも、元山の彼の家近くで撮影されている。元山の半島には白砂の浜辺があって、そこは金一家お気に入りの場所らしい。金正日のボディガードをやっていた男性は、金正日はノロジカ、キジ、ガンなどの狩猟をしに、そこへよく出かけたという。
すべての家に日本とヨーロッパから取り寄せられた調度品が備え付けられている。家族が食べる牛肉用の牛はボディガードたちによって専用牧場で育てられ、果物の糖度を上げるため、北朝鮮では贅沢品の砂糖を果樹園の土中に混ぜて栽培したリンゴが、彼らの食卓に届けられる。(『十四号管理所からの脱出』)