家畜の飼育

北朝鮮の人々にとって家畜の飼育は重要な生活の糧である。

北朝鮮の地方の住民は生計を補うため、家ごとに犬とか豚を養う。このように犬や豚を育てて初めてお金に触れられるからだ。
職場に通いながら家畜を飼うというのはしんどいことだが、少しだけ苦労すれば月給三~四か月分のお金を儲けられるため、犬と豚は多い。特に子供の結婚資金を用意する手段はそれ以外にない。
子犬を十か月ほど育てれば二十五~三十キログラムの成犬になるので、共販場に持って行けば三百~四百ウォンはもらえる。
これは一般労働者がもらう五十~百ウォンの月給に比べれば、どれほど大きなお金なことか。
特に娘たちは結婚資金を準備するため犬をたくさん飼い、はなはだしきは「犬かあちゃん」という流行語まで登場することだ。(チャン・キホン『北朝鮮 普通の人々』)