党員数と比率

北朝鮮の総人口はおよそ二千万強と言われている(公式発表がないので正確な数字はわからない)が、朝鮮労働党の党員は、そのうちどの程度の割合を占めるのか。

労働党員の数は三百万人。北朝鮮の総人口が約二二○○万人だから、入党資格のない子供も除けば、三、四人に一人が党員という計算になる。(李英和『北朝鮮 秘密集会の夜』)
党員数推定四○○万人。単純に人数が多いだけでなく、全国のあらゆる職場、団体に党員がおり、そこで末端組織である細胞を構成して、党の方針を貫徹すべく活動・統制している。(石坂浩一『北朝鮮を知るための51章』)

人口二千万強に対して三~四百万であれば、人口比率二十パーセント前後である。だが以下のように六~七パーセントと主張する者もいる。

人民軍は将校から兵士に至るまでの労働党員が占める比率が二十パーセント以上にも及び、北朝鮮の総人口における党員比率(百五十万人で六~七パーセント)よりも高い。(清水惇『北朝鮮人民軍の全貌』)

人によってこれほど数字が上下するのは、北朝鮮の正確な統計を得るのがそれだけ難しいということなのだろう

党員の男女比についてはどうか。

男性の党員率は約六十パーセント、女性は五パーセント以下。大卒男子だけに限っても約五十パーセントが党員。学歴より党への貢献度が優先されるので、大卒だからと言って党員率が高いわけではない。(金起成『ボクが捨てた「北朝鮮」生活入門』鄭銀淑訳)

男性の方が圧倒的に多いが、じつは党員には男性よりも女性の方が好まれるのである。

女性の大半は酒を飲まず規則をきっちり守るので、女性の方が党員として好まれる傾向にあった(バーバラ・デミック『密閉国家に生きる』園部哲訳)

にもかかわらず男性の方が党員比率が高いのは、おそらく女性よりも男性の方が出世願望や野心が強いからだろう。